kentosatoko’s blog

2023年12月からHatenaで投稿しております。よろしくお願い致します。

もしも...

 歴史の「もしも」は御法度であるというのが定説になっている。なのに誰しもあの時「もしもこうだったら」とか後悔の念をつい口にしてしまう。今まさに自民党の安倍派潰し、もしくは自民の辞任ドミノが止まらない(12月11日記載)。

 もしも、自民党が下野して、また立民や維新、その他エトセトラの連立政権が誕生でもした日にはそれこそ、あのジンクスが思い浮かんでしまう。

 一度目は神戸、淡路で発生した大地震社会党などの連立政権)、二度目は東北沖の大地震民主党政権)。もし次に今の野党による連立政権が誕生したら……。歴史は繰り返す。

 されどそこから教訓を学ぶものはいないと言ったのはヘーゲルだったか?もしも安倍さんが総裁にならずにあの時一度でも谷垣さんが総裁になっていたら?自転車事故を起こさずに安倍さんがキャスティング・ボードを握ることが少しでも延びていたら?もしも、祖父の代から続いていた統一教会への(からの)働きかけがなされずに、森友学園の土地も関与せず、獣医学部加計学園だけでなく京都産大も認可されていたら?桜の木の下に集まった人達の食事もパーティー券ではないけど参加費を適正に徴収できていたら?あの時安倍さんが西大寺の駅前に行かなかったら?西大寺を管轄する奈良西署で失くなっていなかった拳銃の弾が、誰かが早く見つけて解決し、同僚を疑って無実の罪で精神的に追い込んだことにより記者会見を暗殺事件当日開くことがなかったのなら?

 ケネディ暗殺に関する真実が公表されるのは2039年だそうだ。落合信彦の「2039年の真実」は、そのことを描いたものである。もしも単独犯とされたオズワルドが護送中に警察官に銃で撃たれて簡単に死亡していなかったら?元々日本に来たことのある彼も暗殺の実行犯として「相応しい」人物として仕立て上げられていたのだろう。当時のアメリカ社会は黒人差別とマフィアによる闇社会が蔓延(はびこ)り、そういった社会事象を解決すべく新たな組織としてFBIが誕生したのだった。それからマッカーシー旋風という赤狩り共産党員をたたく社会現象)に移行していく。その中には作家のヘミングウェイも含まれていた。ベトナムの赤化するのを防ぐという、いわゆる「マクナマラ・ドクトリン」という戦争介入の口実を与えていくのである。当時国防長官であったマクナマラは後年自分自身の名前を冠した理論が間違いだったことを認めている。なぜあんなにも必死になってベトナムに介入したのだろうか?確かにメコン川の三角(デルタ)地域には麻薬の生育に適する肥沃な水域があった。そして次に介入したのは同じ麻薬の栽培に適した(?)砂漠のようなアフガニスタン。日本の戦国時代でも「正義の御旗」と言ったように、戦争を正当化する口実が必要だった。中国は香港を国安法により反社会分子を一掃した。次には台湾を狙っていると言われている。そしてまた新たに香港出身の反政府分子を摘発しようとしている。

 私たちは歴史から何を学ぶべきなんだろうか?

 既にロシアは国民に対しこれは合法であり、正義の戦いであると主張して国境を突破しウクライナに侵攻した。プーチンに正義があるというなら、ジェレンスキーにも負けられない正義があるはずだ。そして次にパレスチナイスラエルに侵攻した。おそらくモサドというイスラエルの世界屈指の諜報機関であるなら全てお見通しだったはずだ。9.11を見れば分かる。アメリカに侵入したアラブゲリラ(テロリスト)の存在はCIAはずっと以前から把握していたし、「泳がせて」いたはずだ。それは日本の大戦に火蓋を切ったあの真珠湾攻撃とも似ている。(「ブラック・チェンバー」という復刻版には当時の暗号解読の詳細が書かれている)先手を打たすということは、後に国民に「戦争の大義」を与えることが出来るからだ。イスラエルのネタニアフ首相も当然情報は把握していたはずだし、パレスチナハマス側の軍事基地を病院施設の地下にあり、何重もの地下トンネルも把握していたろう。おそらくベトナムのクチトンネルを模して作っている気がする。(2023.12.12更新)

写真は、丸善&ジュンク堂書店梅田店で買った台湾の作家による「守娘(もり むすめ)」絵が実に素晴らしい。舞台は清朝時代から続く台湾の世相。気になって購入しました。

 本当なら12月にお前が行きたかったルミナリエがあるはずだけど、新型コロナウィルスの関係で来年1月に持ち越しとなっている。

☆ 本文中デスマス調を避け「である」にし、固有名詞も敬称を略していることをお断り致します。拙いブログですが、よろしくお願い申し上げます。